食欲をそそるウツワ、眺めていたくなるウツワ、集めたくなるウツワ
「お気に入りのうつわがあれば、生活はもっと楽しくなる」
私は地方で素敵なウツワに出会えることが楽しみです。
関西にも日本を代表する焼き物があります。
「信楽焼」・・・狸の置物のイメージが先行しますが。焼き物は、赤褐色の土肌にプツプツの長石の白い粒
が特徴です。昔は花入や水指しといった茶道具として珍重されたそうです。
毎年恒例の信楽作家市には、何度か足を運んでいます。
作家さん、 新しい器、新しい作品との出会いに心が弾みます。
今年はコロナの影響で中止になりましたが、また再開した際は、是非参加して頂きたいです。
信楽作家市での焼き物。白い粒に光があたり輝いています。
工業製品にはない、独特な曲線が素敵です。
また、伊賀焼(三重)、京焼(京都)、丹波焼(兵庫)と関西には、地域の特色ある有名な焼き物も多くあります。
丹波焼きで修行され、淡路島で地の土を使い活動されている樂久登窯さん。
淡路島へ行く際は度々訪れる場所の一つです。カフェも併設されているので、うつわを鑑賞したあとに、
樂久登窯さんのカップで飲み物を頂けます。
樂久登窯の湯のみ。趣のある深い色合いとグラデーションがお気に入りです。
持った感じは手に吸い付くような、なめらかな肌触りです。
住まいづくりだけでなく地方との関係性を育む”モノづくり”にも焦点をあて、今後もお伝えできれば
と思っています。
text & photograph 中塚啓貴